ポメラートが描く色彩のビジョン「アート・オブ・ジェム」

2025年1月、《Pomellato（ポメラート）》が独自の宝石哲学「フリージェム」の新章「アート・オブ・ジェム」を発表しました。

宝石の不完全な美を捉えるポメラート

「アート・オブ・ジェム」は2つの重要な要素により、色とりどりのジェムストーンとの独自の関係を定義しています。それは「想いもよらない美しさを見出す芸術」と、「自然からの贈り物をエモーショナルな宝物へと変える技術」。

「ポメラートのために宝石を探し続けて25年、私は本当の美しさはしばしば他の人が『不完全』と見なすこともあることを実感しました。私たちは、単に石の市場価値だけを見ているのではなく、その奥にある魂やストーリーの可能性を見つけ出しているのです」

こう語るのはジェムマスターのステファノ・コルテッチ。彼の先駆的アプローチに導かれ、メゾンは伝統的な宝石学に挑戦し、他では見逃されがちな美しさを称賛しています。

《Pomellato（ポメラート）》が厳選したジェムストーンを芸術作品に変える技は、卓越した技術と感情が見事に組み合わされたものです。

57のファセットからなる特許取得の「ヌード」カットから独自のカボションカットに至るまで、《Pomellato（ポメラート）》は画期的な技術を駆使し、古代の技法を新たな高みへと引き上げました。

メゾンの宝石学的技の中心において、一つひとつのストーンに内在する美を引き起こし、身に着けた人との感情的なつながりを生み出しています。

インクルージョンの概念を変えた前衛的なアプローチ

《Pomellato（ポメラート）》のジェムストーンの真髄は、その独特なパーソナリティにあると言えるでしょう。パライバトルマリンのネオンブルーや、プラシオライトの深緑。鮮やかさと個性を讃える徹底したプロセスを通じて、単なる美しさだけでなく感情や驚きを呼び起こす力を持つものが選ばれます。

メゾンのコレクションは、この哲学を見事に体現しています。不規則な「ヌード」カットは色と光の純粋な表現となり、「サッビア」の有機的なセッティングは全てのストーンがその自然な魅力を引き出すことを可能にしました。

1990年代にはインクルージョン（自然の痕跡）を持つストーンの選定を先駆けて行い、従来の視点を超えることに挑戦。これまでは評価されるに値しなかった内包物を「本物の証」であると再定義しました。この前衛的な精神は今も変わらず、ハイジュエリーコレクションでタンザナイトとマンダリンガーネット、フクシアカラーのスピネルとイエローグリーンのペリドットを組み合わせるなど、前例のない色の対話で新たな価値を創造しています。

宝石の色彩や物語がもたらす感情的価値

ジェムストーンの色彩は見た目の美しさを超え、異なる感情や記憶と共鳴します。たとえば、地中海の太陽の光を捉える、シトラスのようなレモンクォーツ。春の自然の目覚めを想起させる、透き通るアップルグリーンのクリソプレーズ。この詩的な色彩から成るパレットを、《Pomellato（ポメラート）》は「エモーショナルジェムライブラリー」と呼んでいます。

ローズクォーツが愛とバランスの感情を語り、アメシストが団結と強さを象徴するように、それぞれのストーンには物語や意味があります。これらの需要が高まり一部は希少になっていく中で、その感情的価値が一層強まっているのではないでしょうか。女性が《Pomellato（ポメラート）》のカラージェムを選ぶとき、それは単に宝石を選んでいるのではなく、自然が生み出す芸術の一部を自身の独自の物語や精神と共に受け入れていることに他なりません。

コルテッチはこう語っています。

「私たちは思いもよらない組み合わせや、希少なカラーバリエーション、そして従来の基準に逆らうようなストーンを追求しています。ジェムストーンの最大の価値は、必ずしもその完璧さにあるわけではなく、その独自の個性にこそあるのです」

「アート・オブ・ジェム」－色と光のシンフォニー

「ヌード」ジェムストーン：光の解放

アイコニックな「ヌード」コレクションは、《Pomellato（ポメラート）》のカラージェムストーンに対する革新的な考え方を形にしています。特許取得の「ヌード」カットは、57の不規則なファセットを持つ、ジェムストーンの自然な輝きを解き放つアシンメトリーな構造。メゾンの熟練したジェムカッターは、この独自のカットを通じて、各ストーンのユニークな個性を引き出します。

意図的にデザインされた非対称なファセットが生み出すのは、予想外の光と影の戯れ。その結果、「ありのまま」の状態のジェムストーンがまるで浮かんでいるように見え、技術の卓越性と創造的な大胆さが融合することで美しさが解き放たれるのです。

マンダリンガーネット：夕焼けに宿る炎

マンダリンガーネットは、鮮やかなオレンジイエローから深紅にわたる色彩が特徴。《Pomellato（ポメラート）》のシグネチャーであるカボションカットは、このストーンの自然な輝きを引き立て、内部から光を放つような滑らかな表面を作り出します。

熟練した職人らが各ドームを完璧に仕上げ、理想的なバランスを実現。これにより、視覚的に印象的でありながら、触れることで感覚的にも満足感を与える作品が生まれます。

ダイヤモンド：秘められた魅力

《Pomellato（ポメラート）》は、ホワイト、ブラック、ブラウンダイヤモンドに対しても、カラーダイヤモンドと同様に独自のアプローチを取っています。ローズカットやブリリアントカットのダイヤモンドは、伝統的なカット技術と現代的なデザインセンスが見事に融合したもの。宝石の価値を主張するのではなく、静かにその魅力を語りかけます。

独自の哲学「アート・オブ・ジェム」を通して、《Pomellato（ポメラート）》はジュエリーのインクルーシブな美意識を伝えています。