2023年、三四半世紀にわたって生まれ変わり続けてきたブルガリの「セルペンティ」が誕生75周年を迎える。
時空と創造力の壁を超え、40年代後半にウォッチとジュエリーの世界で始まり、その後レザーグッズの世界へと広がったブルガリの「セルペンティ」の物語。数十年にわたり、このアイコンはあらゆる時代の精神を見事に解釈し、世代を超えて受け継がれる女性のエンパワーメントのシンボルにまでなった。
さまざまな文化的意味を持つ魅力的なモチーフとしての”蛇”は、ブルガリにとって無限のインスピレーションの源であり、クリエイティブなアートの世界にも到達。
蛇とアートの出会いは、2023年2月にマドリードの国立ティッセン=ボルネミッサ美術館にてレフィーク・アナドールによる「セルペンティ」展の開催へと繋がり、この相互のクリエイティビティな交流をきっかけにブルガリと今世紀を代表するアーティストたちとの新しいコラボレーションシリーズが75周年を祝したイベントの一環として発表される予定だ。
ブルガリ グループCEOのジャン-クリストフ・ババンは次のようにコメントしています。
「75年にわたりブルガリは、2000年以上前の古代ローマ時代に遡るクレオパトラの装身具に着想を得たブランドを象徴するセルペンティのクリエイションを通じ、大胆な創造力、独創的な技術、モダンな精神を表現してきました。セルペンティは無限のストーリー、芸術性、自分らしく輝く力を物語っており、ジュエリーの垣根を超えて、自信に満ち溢れた女性の精神を反映し、刺激的な創造力のコラボレーションを通じてアートの世界にも広がっています。今も昔も、無限のメタモーフォシス(変容)を象徴するブルガリの究極のアイコンです」
2023年は記念すべき年として、インスピレーションをアートに、そしてレガシーを未来に変える、絶え間ない変化の物語に興奮に満ちた新たな章を刻むことになる。終わりなき物語、あるのは永遠に続く変化のみ――。それが「セルペンティ」の無限のストーリー。
神話からアイコンへ
「セルペンティ」の伝説は、この神秘的な生き物がジュエリーという高貴な世界に入る遥か昔に遡る。蛇は人類の歴史に深く根ざし、古今東西、何千年にもわたって人々の想像力をかきたててきた。特にギリシャ神話・ローマ神話では、脱皮することから変身と再生の力を持つと信じられ、この絶え間なく再生を繰り返す普遍的な力を象徴しているのが、己の尾を噛み、始まりも終わりもない無限の環をつくる「ウロボロス」だ。
最初の「セルペンティ」が手首に巻くジュエリーウォッチとして1948年に誕生して以来その変幻自在な性質と永遠の精神は、ブルガリが誇るアイコンの特徴となっている。
当時の「セルペンティ」はよりスタイリッシュで、連結デザインのボディはブルガリ独自の「トゥボガス」技法で作られ、卓越した金細工技術と蛇本来のしなやかさを兼備。インダストリアルなデザインから着想を得て、はんだ付けを行わずに仕上げた貴金属の柔軟なチューブバンドは、ブルガリの革新的な精神を体現するものであり、「セルペンティ」の未来志向のアイデンティティに自然にマッチしていた。
50年代に入り、より造形的なスタイルへと移行しはじめ、ヘッドにルビーやエメラルド、ダイヤモンドの“瞳”があしらわれるようになった。この進化は60年代に頂点に達し蛇のボディがクリエイティブな実験のキャンバスとなり、その魅力的なうろこはカラーエナメルやプレシャスストーンを取り入れることでより鮮明に表現され、見るものを魅了。こうした創意工夫を重ねた月日の中で、ダイヤルが蛇のヘッドで隠された最初のセルペンティ シークレット ジュエリーウォッチを生み出している。
当時、取り入れられた印象的な色の組み合わせや、これまでにない素材が、ブルガリの伝説的なスタイルを象徴するものとなり、同時に手作業であしらわれたエナメルやジェムストーンそして内部のしなやかな芯に独自の技術で結合された、なめらかに曲がるチューブ状のうろこのブレスレットが「セルペンティ」の進化とマスタージュエラーとしてのブルガリの個性溢れる芸術性が深く結びついていることを物語る証しとして昇華された。
「セルペンティ」は、六角形のうろこのモチーフに驚きをもたらす解釈を加え、さまざまな貴重な宝石、心奪われるデザイン、クリエイティブな職人技による比類なき組み合わせで、魅惑的な形を次々と進化。ヘリテージピースから、今日のモダンで洗練されたスタイルの「セルペンティ ヴァイパー」まで、このアイコンは大胆な変革の象徴であり続けると共に、常に新しい動きや形へ変化し続けている。
ブルガリのジュエリー クリエイティブ ディレクターを務めるルチア・シルヴェストリは次のようにコメントしています。
「セルペンティのアイデンティティを変えることなく、何度も再解釈することは、刺激的な挑戦です。伝統とクリエイティビティの進化の完璧なバランスこそが、このアイコンをタイムレスで、常に時代と共に歩むものにしているのです」
ブルガリ セルペンティ~75年の時を超えて紡がれる無限のストーリー~ キャンペーン
75年に及ぶスタイル、クリエイティビティ、そして魅惑的なメタモーフォシス(変容)の歴史を語る「ブルガリ セルペンティ~75年の時を超えて紡がれる無限のストーリー~」キャンペーンでは、心惹きつけるストーリーの映像でこのアイコンの止まることのない進化を紹介。最初のセルペンティのシークレットウォッチや60年代のカラフルなクリエイションから現在の最先端のヴァイパーのモデルまで、それぞれの「セルペンティ」のデザインの裏側に息づくメタモーフォシスのアイデアに光を当てている。
他のアイコンにはないほど女性らしさと結びついた「セルペンティ」をカメラに収めるのは、写真家デュオのScandebergs(スキャンドバーグス)。
それぞれの時代の女性たちの身体にしなやかに絡み付き、その肌に溶け込んでいく様子を捉え、スタイルの変容から、女性の進歩と自ら決断する力を表現している。うねる曲線を描くラインと官能的な動きを魅惑的に演出する刺激的なイメージが溢れるキャンペーンで、女性らしいシルエットから魅力的な身に着け方まで、ブルガリが誇る「セルペンティ」のクリエイションのしなやかなボディを細部にわたって描いていく。
素晴らしい女性たちのジュエラーとして、ブルガリは常にミューズのカリスマからインスピレーションを得て、表情豊かな個性と大胆な考え方を讃える、自信と力を与えるような作品を作り出してきた。
この75年の間に、女性は独立し、己の才能を磨き、夢を追いかけ、自分の望むように生きる権利を確立しましたが、レッドカーペットからオフィスまで、あらゆる場面で「セルペンティ」は女性たちの忠実な味方であり続け、人を引き付ける魅力を自分のものにするカリスマ性を備えた女性と共に進化してきた。
伝説のファッショニスタと呼ばれるダイアナ・ヴリーランドやハリウッドスターのエリザベス・テイラーから絶大なラブコールを受け、さらにマリサ・ベレンソンからシャーリーズ・セロン、アリシア・ヴィキャンデル、ナオミ・キャンベル、そしてゼンデイヤまで史上最も有名で世界的アイコンであるセレブリティたちを魅了し、未来に向けて動き続けています。
セルペンティ ファクトリー
絵画から写真、ファッション、デザインまで、蛇は古くからアートの世界で突出したモチーフとして扱われてきた。蛇を題材とした作品は無数にある中、蛇はデペーロやミロ、パウル・クレーの作品に命を吹き込み、幻想的なフォルナセッティのオブジェに現れ、著名な映画監督による多くの映画のタイトルになっている。
アレクサンダー・カルダーやニキ・ド・サンファル、キース・ヘリング、ジョアナ・ヴァスコンセロスといった現代アートを皮肉と遊び心たっぷりに表現するアーティストは、この神秘の生き物を自分なりに解釈し、一方ロバート・メイプルソープ、リチャード・アヴェドン、ヘルムート・ニュートンなどの写真家は、蛇の誘惑と変身の力にフォーカスしてカメラを向けてきた。
ブルガリはこの先人たちの遺した活動の流れを汲み、回遊展「セルペンティファクトリー」を開催します。創作活動のアイデアが絶えず湧き出る泉として「蛇」をテーマにした芸術的取り組みで、アイコンのイメージに着目し、ブルガリのインスピレーションやシンボル、技術、アーカイブがいかに「セルペンティ」の尽きることのないクリエイティビティとクラフツマンシップに影響を与え続けているかを明らかにする。
「セルペンティ ファクトリー」では、アイコンのアイデンティティを形成する様々な側面を取り上げ、ヘリテージからクラフツマンシップ、五感を刺激するテクノロジーや75周年を祝う新キャンペーンも紹介し、過去、現在、未来をつなげていく。
プロジェクトの一環として、ブルガリとの特別なコラボレーションにより、レフィーク・アナドールやダヴィデ・クアヨラ、ダニエル・ローズィン、スグウェン・チャン、ケイト・Mといった国際的に活躍する現代アーティストに「セルペンティ」の多彩な性質を表現したコラボレーション作品を特別制作してもらう他、今年一年を通して、世界各地で現地のアーティストによる作品も取り上げる予定。
日本を含むアジアからアメリカ、さらに欧州各地を巡り、それぞれの開催地で「セルペンティ」の新たに変容した姿を紹介する。
その悠久の魅力を真の芸術へと再び昇華していく様に、今後一層注目したい。
BVLGARI(ブルガリ)
公式URL:https://www.bulgari.com/ja-jp/
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