2023年1月、《Tiffany(ティファニー)》が、現在では閉山したオーストラリアのアーガイル ダイヤモンド鉱山から採掘された希少なピンクダイヤモンドの最後の特別なコレクションを取得したことを発表した。
西オーストラリア州のキンバリー地方東部にあるこの有名な鉱山は、事実上世界唯一のピンクダイヤモンド原産地で、1983年から2020年11月まで採掘が行われていた。鉱山は閉山したものの、最終採掘期に採掘された少量のダイヤモンドの原石を保管。
2022年初め、アーガイルはティファニーに接触を図り、この見事なダイヤモンドのユニークなコレクションをティファニーだけにオファーした。ティファニーを世界でも憧れのクリエイションと比類のなきダイヤモンドの提供者として位置づけ、アーガイルがジュエラーを称えて名付けた特別なコレクションをオファーするのは初めてのこと。
ティファニーのチーフ ジェモロジストであるヴィクトリア・ワース・レイノルズは、次のように述べている。
「35石のアーガイル産ピンクダイヤモンドからなるこの類まれなコレクションは、ファンシー ヴィヴィッド ピンク、ファンシー インテンス パープリッシュ ピンク、ディープ ピンク、特に希少価値の高いファンシー レッド ダイヤモンドといった、アーガイル ダイヤモンドが誇る様々な色を体現しています。これらのダイヤモンドは、この上なく希少であるだけでなく、ティファニーのダイヤモンド クラフト ジャーニーの取り組みとも整合します。ティファニーは今回の取得においても、新たに調達され個別登録されたのちにジュエリーにセットされるダイヤモンドの原産地に関する情報をお客様に提供します。」
またリオ・ティント社のシネイド・カウフマン最高責任者は次のように述べている。
「オーストラリアの原産地から採掘され、15億年前から始まる物語を秘めたアーガイル産ピンクダイヤモンドのコレクションが、今の時代にティファニーの比類なきクラフトマンシップに託されたことを喜ばしく思います。」
一般的に、こうしたダイヤモンドを形成するためには極度の圧力と温度という特殊な組み合わせが必要なことから、そのサイズは1カラットを大きく下回ってしまう。しかしティファニーが取得した35石のアーガイル産ピンクダイヤモンドの中には、1カラットを超える大変希少なものも。そしてどのダイヤモンドも、アーガイル産ピンクダイヤモンドに属するもの。
この特別なコレクションには、ティファニーが発行するダイヤモンド鑑定書とアーガイル産ピンクダイヤモンドの鑑定書の両方が付くそう。
Tiffany(ティファニー)
URL:https://www.tiffany.co.jp/engagement/diamond-provenance/