2022年6月14日、デザイン会社である株式会社NASUより代表取締役 前田高志氏、およびチーフデザイナー水上肇子氏の2名が、一般社団法人日本リファインメタル協会の理事に就任したことが発表された。
REFINE METAL(リファインメタル)とは、鉱山由来の資源とは明確に分け、廃棄された携帯電話やPCなどから採取した倫理的に正しいプロセスを経て用いられたことが証明されている貴金属。
ジュエリーの素材である金、銀、プラチナなどの貴金属は、鉱山から採掘されているが、その貴金属は出所不明なものが多く、海外での採掘行為は人道的に問題がある場合があることに対し、リファインメタルは、天然資源を棄損することなく、出処が明確。
2018年から活動を開始しているリファインメタルプロジェクトは、ポップアップショップの開催などの活動を積み重ね、啓蒙活動を実施。2021年5月には、REFINE METALを1社で独占せず広く使用できるよう、一般社団法人化し、フェアな業界団体として運営を開始してきた。
新たにデザインの視点から参画するNASUでは、
・新しい活動のため、より広い認知が必要であること
・活動内容を理解してもらうために、コミュニケーションコストがかかること
という課題を解決するため活動に参画するが、まずは、リファインメタルのマークをデザインするという。このマークは、リファインメタルの証として製品に刻印が打刻される予定。
NASUの理事就任に寄せて
我々の活動や思想を抽象化し可視化するロゴやマークが必要だと考えていました。 私はデザインという言葉をいわゆるグラフィックで表現されるモノだけではなくて、もっと広い意味で使ってきました。なので、例えばですが、企業活動や働き方もデザインに含まれます。 そんな中で広報の小西から教えてもらった、前田さん率いるNASUがスバラシかった。 協会の一員として参加していただきデザインの力をお借りできたら、もっとスバラシイと思いました。
一般社団法人 日本リファインメタル協会
業務執行理事 責任者 貞清智宏
最初のご相談は、ロゴマークのデザインでした。しかし、今回のプロジェクトは、一朝一夕でロゴを作って納品したとしても、それだけではデザインの効果は薄いのではないか? と感じていました。デザインは、長期運用で効果を発揮します。ですから、少しずつ長期的に関わりたいとお伝えし、日本リファインメタル協会の理事に就任させていただくことになりました。
広報の小西さんは、弊社チーフデザイナー水上と中学校の同級生。ご縁を感じて、お話を聞かせてもらうことにしました。小西さんと業務執行理事 責任者の貞清さんと打ち合わせを重ねることで、このプロジェクトへの本気さと必要性が伝わってきました。 まずは、リファインメタルについての知識や情報を協会の思想やビジョンを理解する。リファインメタルへのよき理解者を広げていくには、これしかないと確信しています。長期的なプロジェクトになりますが、リファインメタルが正しく広まっていくよう「勝てるデザイン」を邁進していきます。デザインで成す。
株式会社NASU 代表取締役 前田高志
REFINE METAL PROJECTとは
REFINE METAL PROJECT | http://www.hum-est.com/rmp/