甲府の宝飾品製造販売業 古屋が本社に構える「Stone Cameo Museum(ストーンカメオミュージアム)」。
ストーンカメオとは、縞メノウやトルマリン、オパールなどといった宝石に凸型に、人物の顔や姿などを浮き彫りにした作品。本ミュージアムでは、ストーンカメオの美しさ、精巧さに感銘を受け1977年から一貫してストーンカメオを収集してきた古屋の誇る、およそ500点の多彩なストーンカメオが展示されている。
特に注目を集めているのは、日本の人間国宝と同等の称号とも言えるドイツのクンストラー(芸術家)であるゲルハルド・シュミット氏とハンス・ディター・ロート氏の作品。世界に一つしか存在しないこの芸術品は、その繊細な技術に見惚れてしまうほど。
また、「仏像シリーズ」「聖書シリーズ」「シェイクスピアシリーズ」といった、テーマに沿った複数のカメオで構成されるシリーズ作品も迫力満点。ミュージアムには、手に取ることのできるブローチカメオから、普段見ることのできない器の形状の大きなカメオまで様々な種類のカメオが展示されており、宝飾品としても芸術作品としても楽しめる圧巻のラインアップだ。
JEWELRY JOURNAL編集部も今年本ミュージアムを訪れ、その作品群に触れる機会を得ることができた。鑑賞中は、カメオをあまり知らない初心者でもわかりやすく、専門のスタッフの方が丁寧に案内してくれるので、あまりカメオに馴染みのない方も安心して足を運んでみてほしい。
カメオについて
宝石に凸型に浮き彫りされたものをカメオ(Cameo)とよびます。逆に凹型に沈み彫りされたものはインタリオ(Intaglio)とよばれます。ラテン語のcammaeusが語源で、英語ではcameo、ドイツ語ではkamee、イタリア語ではcammeo、フランス語ではcaméeとよばれます。
カメオの種類は、縞メノウに彫刻されたストーンカメオ(メノウカメオ)の他にも、トルマリン、オパール、トルコ石などに彫刻されたストーンカメオやシェルカメオ、珊瑚カメオなどがあります。中でもメノウは、天然宝石で唯一白い層をもつ石で、その色のコントラストを利用して、カメオ彫刻がなされるようになりました。
Stone Cameo Museum
営業時間:9:00-17:30(当面の間、10:00-16:00)
休館日:土・日曜日・祝日(年末年始・夏季冬季休暇あり)
入館料(税込):一般 2,000円 / 学生(中学生、高校生) 1,000円 / 小学生以下 無料
住所:〒400-0864 山梨県甲府市湯田2丁目7-5
URL:https://cameo-museum.com
問い合わせ先:055-235-5600
来館について
ただいま、新型コロナウイルス感染症対策として「完全予約制」とさせていただいております。
1グループごとのご案内となりますので、安心してご見学いただけます。
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