6月の誕生石は、パール、ムーンストーン、そして昨年12月に63年ぶりに追加された新しい宝石、アレキサンドライトがあります。
奥ゆかしい中にも凛とした光を放つパール、石自体は無色でありながら、光の当たり方によって有色のきらめきを放つムーンストーン、昼と夜で全く異なる表情を魅せることから「神様のいたずら」とさえ呼ばれるアレキサンドライト。
計らずしも3種とも、その神秘的な姿や、独特な光が多くの人を魅了しています。
今回はそれぞれにフィーチャーしたデザイナーズジュエリーをご紹介。デザイナーによって注目するポイントや仕立てに個性が溢れていますので、じっくりとお楽しみください。
ムーンストーン
「月の力が宿る石」と言われるムーンストーン。光の加減で青白く煌めくシラー効果や、宝石の内部で反射された光がまるで猫の目のように線として現れるキャッツアイ効果に魅了される方の多い人気の石の一つです。
古来から恋人同士がお互いに贈り合う石として選ばれていたことから、愛を伝え、幸せを呼び込む石としても知られています。
7色に変化する《talkative》のレインボームーンストーン
凛々しい装いの一点ものの天然石選びに定評のある《talkative(トーカティブ)》デザイナーが今回選んだのは、7色に変化するシラーが魅力のレインボームーンストーン。濃厚なブルーに内側から輝くシラーのルースの他に、ピンクのシラーが現れる珍しいルースをリングに仕立てています。
どちらも虹色のシラーを見ることができる希少なムーンストーンですが、シラーのベースの色がブルーとピンクで全く違う表情を感じられます。
上:EDITIONS Moonstone Ring ¥363,000 / 下:EDITIONS Moonstone Ring ¥396,000| 5月28日(土)より、CULET伊勢丹新宿店にて“Mystic Stone Collection”を開催。お問い合わせは info@culet-web.jp まで。
世界最高峰のカッターによる《MISUI》の彫刻的ムーンストーン
宝石の裏側にV字カットを施す高い技術で「宝石の彫刻家」と称されるムーンシュタイナーがオリジナルカットを施したムーンストーンのリング。柔らかな乳白色の石に独特なカットが施されているため、そのシラー効果もより一層美しく引き出されています。
古代インドの人々は、ムーンストーンを「聖なる石」として崇め、お守りとして身に着けていたとか。一生物のお守りアイテムとして、世界最高峰のカッターによるアートピースを選んでみるのもおすすめです。
KLAR Moonstone Ring ¥137,500 | https://culet-web.shop/?pid=167271687
指からこぼれ落ちそうな《Curva y Ruri JEWELRY》のムーンストーン
指を覆う程の、大きなブルームーンストーン。麗らかな日の光を閉じ込めたような柔らかなシラーが美しい色合いに変形フォルムが引き立つ、絶妙なバランス感が魅力です。
シンプルな仕立てなので、石の魅力が全面に立ったデザイン。意外にもすっと指に馴染む、心地良さを肌で感じながら時には、この石の表情に季節の移ろいを重ねてみたりと手元でその魅力を存分に楽しめそうです。
ブルームーンストーン(ホワイトラブラドライト) ¥107,800 | https://curva.official.ec/items/59597718
ぷっくりとしたカボションが可愛らしい《Resol》のムーンストーン
月のような優しい光を放つロイヤルブルームーンストーン。角度によって青白くきらめくシラーは、月の満ち欠けのように様々な表情を見せてくれます。
可愛らしいフォルムのストーンがよく見えるよう4本の爪は細目にデザイン。石座には光のモチーフの刻印と共にダイヤモンドをセッティングし、どの角度から見ても煌めくように仕立てています。ロイヤルブルームーンストーンの石言葉は『幸運・希望・恋の予感』。直観力や感受性、感情に作用し未来を予知するそうです。
royal blue moon stone & diamond ring ¥16,830 | https://tenampersand.com/shop/resol/ring/royal-blue-moon-stone-diamond-ring.html
パール – 真珠
日本での歴史はとても深く、万葉集や古事記などの歴史書にも登場するパール。宝石の研磨技術が発達していなかった古代では、手を加えなくても美しい真珠は、ダイヤモンドより高価だったとさえ言われていたようです。
その気品溢れる存在感で、冠婚葬祭で唯一着用が許されている宝石ですが、清らかな装いや柔らかな雰囲気でカジュアルなスタイリングに合わせるのもおすすめの宝石です。
《TOMOKO FURUSAWA JEWELRY》の王道で正統なパール使い
大粒のパールを主役に、ダイヤモンドのラインを添えた華やかなデザインが印象的なイヤーカフ。本物を知る女性達があえて遊びごろを加えたデザインを纏うことで、さりげないクラス感を印象づける《TOMOKO FURUSAWA JEWELRY》一点もののジュエリーです。
正装にそっと華やぎを添えてくれるのはもちろんですが、カジュアルなスタイリングに合わせてもグッと大人なコーディネートになります。
おとなのイヤカフ ダイヤモンド パール ¥154,000 | https://culet-web.shop/?pid=168051778
スタイリッシュさが際立つ《Shelby Aki》のパール
パールの上品さはそのままに、フォーマルでクラシカルなイメージの強いパールをカジュアルでスタイリッシュに仕上げたShelby Akiのパールジュエリー。日常を彩るジュエリーとして、デイリーにお使いいただきたいコレクションです。
ピーコックグリーンの美しいパールと細部にまでこだわり抜いた繊細な装飾のアームとのバランスが美しいリング(写真左)は、控えめになりがちな印象のパールジュエリーにエッジを効かた目を惹くデザイン。さりげなくスターモチーフが輝くピアス(写真右)は、一点一点異なる形からバランスの良いペアになるようセレクトしています。
One n’ Only Derive(タヒチパール リング) ¥192,500 | https://www.shelby8.com/items/63281835
One n’ Only Star on Pearl(タヒチパール ピアス) ¥42,900〜¥47,300 | https://www.shelby8.com/categories/4416026
伝統技法と出会う《ATENARI》のパール
一万年ほどの歳月をたくさんのアルチザン(職人)が受け継いできた漆と蒔絵の技法を使い、ぽってりしたフォルムの真珠を包むように、描かれた花はまるで紫陽花のよう。
一見繊細で可愛らしく見える一品ですが、白とブルーのコントラストにより凛とした印象を残してくれます。一粒パールの着けやすさはそのままに、新しい魅力を備えたピアスです。
紫陽花のピアス ¥55,000 | https://shop.atenari.jp/items/62623406
アレキサンドライト
太陽の光のもとでは深い緑色から青みがかった緑色の輝きを放ち、キャンドルや白熱灯に照らされると赤色から紫がかった赤色へと姿を変えるアレキサンドライト。こういった変色効果をもつ宝石は他にもありますが、アレキサンドライトのそれは群を抜いています。
そのあまりの不思議さに、発見当時ロシア皇帝に献上されたことがきっかけでその名がついたアレキサンドライト。現代でも、目を奪われるような二つの姿と産出量が少ないという希少性から多くのコレクターを魅了しています。
有機的なデザインと交わる《19un-neuf》のアレキサンドライト
深い青味のある緑色を保有するブラジル産アレキサンドライトのリング。蓮の花の蕾の有機的なフォルムにインスパイアされたセッティングをすることで、石と交わり、美しさを最大限表現しました。
プラチナで仕立てられた立体的な石座は、360度どこから見ても美しいフォルム。センターストーンを抱きしめるような石座にあしらわれたメレダイアモンドがセンシュアルな表情を醸し出しています。
Lotus RIng ¥281,050 | https://19un-neuf.stores.jp/items/623fa145047a9d29c2e38df9
柔らかで気品のある印象に、神秘的な光を放つ6月の誕生石。デザイナーによってその選定のポイントやあしらい方は個性的です。
3石とも前向きな石言葉も多く、みているだけで心が穏やかになれそうな6月の誕生石は、ご自身にはもちろんのこと、大切な方へ想いを込めてプレゼントするのにも最適です。