2023年11月18日(土)~26日(日)の間、恵比寿の《gallery deux poissons(ギャラリードゥポワソン)》にて《Fumie Sasaki(佐々木史恵)》の個展が開催されます。
曲線美を突き詰めたFumie Sasakiのジュエリー
あるときは額縁のような。あるときは貝殻のような。
完璧とも思える美しい曲線を帯びた輪郭を携えた《Fumie Sasaki(佐々木史恵)》のジュエリー。そのアウトラインが微細な角度を持った立体となり、厚みや重さをともなう素材と色とが調和する、ひとつの「もの」として立ち上がります。
自身の手で素材に触れながら形を追求することを何より大切にしているという佐々木氏。自然の中に存在するフォルムをなぞるのではなく、記号化されたアウトラインを直感に従って立体へと導いたどこか余白のある形体は、ジュエリーとして身に着ける人に自由な解釈や楽しみ方を広げてくれます。
輪郭や曲線を追求した新作ブローチ登場
本展タイトル『Contours』は輪郭や曲線を表す言葉。“物の様子は、その輪郭や陰影によって印象が形作られ、それらの僅かな差異が物の姿を変え、素材によっても陰影の柔らかさに変化を与える”と捉える作家による、スタディを繰り返すことで生み出された新作が発表されます。
新作のひとつ「white brooch」は、真っ白な人工大理石を素材に用い、流れるような三次曲面が描かれたブローチ。しっとりとマットな表面にやさしく落ちる陰影が抑制のきいた装飾的要素となっており、モダンでありながらクラシカルな印象も兼ね備えています。
また、板状の鉄から形作られたシリーズの「iron brooch」は、シンメトリーな曲線の中にさりげなくねじれのような表現が施され、光の反射と影がアクセントに。どれもアートピースのようでありつつ、生活の一部として装いに溶け込むバランス感が秀逸です。
確かな手仕事によって生み出される細部や裏面まで含めた端正な佇まいが《Fumie Sasaki(佐々木史恵)》のジュエリーのもう一つの大きな魅力であり、クラフトとしての完成度の高さと、それを押し付けない軽やかさが作品に一貫して見られます。
新作を含め40点あまりが並ぶ
今回の展示では、さまざまな輪郭と形の変化、素材との調和が感覚的に投影された、ブローチ、ネックレス、ピアス、リング、ブレスレットと幅広いアイテムが40点余り並びます。
週末には、デザイナー来店もあるので、ぜひゆっくりとその時間もお楽しみください。
作家在廊予定日:11月18日(土 / 11月19日(日) / 11月25日(土) / 11月26日(日)12:00-18:00
(在廊日時は変更する可能性がございますので、最新の情報はSNS、もしくはギャラリーに直接お問い合わせください。)
《Fumie Sasaki(佐々木史恵)》の醸し出す物の佇まい、ジュエリーとしての景色をじっくりと眺めてみてください。
Fumie Sasaki / 佐々木 史恵 プロフィール
東京都出身。東京藝術大学大学院 美術研究科 修士課程 彫金専攻 修了。1998年から2013年ヒコ・みづのジュエリーカレッジジュエリーコース講師として勤務するなか、2005年には Sandberg Institute Amsterdam に6ヶ月間交換留学生として在籍、2005年、2006年 ‘Collect’ / Victoria and Albert Museum London、galerie so e lachaertより出展するなど、作家としてコンテンポラリージュエリーの制作を開始する。2012年 2人展 COMPOSE / gallery deux poissons、2021年個展 Diagonal / gallery deux poissons。
Fumie Sasaki Exhibition “Contours”
日時:2023.11.18 sat. – 26 sun. 12:00-18:00 ※Closed Monday
場所:gallery deux poissons
住所:東京都渋谷区恵比寿2-3-6 1F
URL:https://deuxpoissons.com/exhibition/kaori-juzu-exhibition-fountain-of-time/
お問い合わせ:03-5795-0451
*会期中一部の作品は、ONLINEからもご購入いただけます。
https://gallerydeuxpoissons.katalok.ooo/ja