2023年5月13日(土)~28日(日)の間、恵比寿の《gallery deux poissons(ギャラリードゥポワソン)》にて《Jiro Kamata(ジローカマタ)》 Exhibition『OCULUS』が開催される。
ギャラリードゥポワソンでは2年ぶりとなる鎌田治朗氏の個展。2000年から2006年にかけてミュンヘン国立美術アカデミーにて、コンテンポラリージュエリーの先駆者であるオットー・クンツリのもとでジュエリーを学んだ鎌田氏は、以来、ミュンヘンを拠点にジュエリー作家として国際的に活躍している。
独自の視点で従来のジュエリーとは異なる素材を用い、アーティスティックなアプローチとデザイン性を兼ね備えた作品を生み出している鎌田氏が長年に渡って取り組んでいるのは、光と反射の現象に着目したレンズや鏡を用いたジュエリーシリーズ。本展ではクォーツレンズを用いた新作『OCULUS』が発表される。
Oculusとはラテン語で「目」を意味する言葉で、目をモチーフにしたジュエリーは古代エジプトをはじめ、様々な時代や文化で使用されてきた古典的かつスピリチュアルなアイテム。かつてローマの古代建築パンテオンを訪れたという鎌田氏が、”ドーム状になった屋根の中心部にある円形の巨大な天窓から光が降り注ぐ神秘的な光景”と”その目の形状をした天窓がOculusと呼ばれていること”が忘れがたく、今作のインスピレーションの源となった。
今回の作品では、オーダーメイドでドーム状にカスタマイズされたクォーツレンズを使用し、レンズの表面には反射を抑え透明度を高めるためのARコーティングを、裏面には様々な色とリフレクション効果を出すためにPVDコーティングを施し、レンズの内部に目のような形を浮かび上がらせている。
小さなクォーツレンズがリズミカルに並んだブローチやペンダント、リングには華奢さや色使いの華やかさも加わり、大ぶりなカメラレンズを大胆に配置したマニッシュな印象の前作とは違った雰囲気に。
本展では、Oculusシリーズ約40点、Holonシリーズ約30点がお目見え、「古典的なジュエリーのモチーフを現代的に再構築し、宝石をレンズに置き換えることによってジュエリーの価値を探っていきたい」と語る作家の新境地をぜひ堪能してみて。
作家在廊日(予定)
5月13日(土)12:00-18:00 / 5月14日(日)12:00-18:00 / 5月24日(水)15:00-18:00
オープニングレセプション
5月13日(土)16:00-18:00
※ 在廊日時は変更となる可能性がございますので、最新の情報はSNS、もしくはギャラリーに直接お問い合わせください。
Jiro Kamata Exhibition 『OCULUS』
日時:2023.5.13 sat. – 28 sun. 12:00-18:00 ※Closed Monday
場所:gallery deux poissons
住所:東京都渋谷区恵比寿2-3-6 1F
URL:https://deuxpoissons.com/exhibition/jiro-kamata-exhibition-『-oculus-』/
お問い合わせ:03-5795-0451
*会期中一部の作品は、ONLINEからもご購入いただけます。
https://gallerydeuxpoissons.katalok.ooo/ja
(販売開始:5月17日(水)15時から)