イタリアと日本のアーティストが手がけたジュエリーが紡ぐ優美な世界 – gallery deux poissons

2021.9.4
Maria Rosa Franzin / Chain / Silver, Bosso wood, Pigment
Maria Rosa Franzin / Chain / Silver, Bosso wood, Pigment

2021年9月17日(金)~10月10日(日)の間、恵比寿のgallery deux poissonsにてGroup Exhibition 『ITALY+JAPAN展』が開催される。

《Maria Rosa Franzin(マリア ローザ フランツィン)》《Gigi Mariani(ジジ マリアーニ)》《Gabi Veit(ガビ ヴェイト)》《永野和美(ながのかずみ)》、計4名のアーティストがジュエリーを通して表現する優美な世界観。

イタリアのジュエリーの歴史はとても古く、近代ジュエリーの始まりはルネッサンスの頃とされている。その時代を経て、脈々と受け継がれてきた確かな技術と情熱は現代でも失われることはなく、自由な感性と高い美意識はより磨かれ、今日の現代ジュエリーを代表する存在の一つであり続けている。素材、色彩の組み合わせ、造形のユニークさや大胆さ、絵画をみているような視覚的に鮮烈な印象を与える作品の数々を展示する。

Kazumi Nagano / Brooch / Horse hair, Gold thread, Nylon thread, Gold plated

《永野和美(ながのかずみ)》が紡ぐ繊細で詩的な作品。金や銀、馬毛で作られた糸は緻密に編み込まれ、交わり重なりながら独特なフォルムを形成する。しなやかな稜線が描く膨らみやテクスチャーが、ブローチとなって淡い輝きを放つ。

遡ること15年前、《永野和美(ながのかずみ)》はイタリアのギャラリーからアートフェアへの作品出展の誘いを受け、ロンドンを訪れていた。そこで、コンテンポラリージュエリー協会の代表として活動されている《Maria Rosa Franzin(マリア ローザ フランツィン)》と出会い交流がスタート。ジュエリーを介して生まれた縁は育まれ、また新たな出会いを生み拡がり、この度の展覧会実現へと繋がっている。

初秋に相応しい身に付ける芸術品の数々、眼福のひとときを楽しんでみては。

Maria Rosa Franzin / Necklace / Silver, Bosso wood, Emeralds, Pigment

Left:Gigi Mariani / Brooch / Silver, Pure gold, Niello, Patina, Steel
Right:Gabi Veit / Necklace / Sterling silver, Garnets


Maria Rosa Franzin / マリア ローザ フランツィン
リビア・トリポリ出身、イタリア・パドヴァ在住。Pietro Selvatico Secondary School of ArtにてGoldsmithを学び、1986年から同校にて教鞭をとる。Accademy of Fine Artsでは絵画を専攻し、豊かなアートの教養がジュエリー制作の中でも大いに活かされている。2015年 AGC(Associazione gioiello contemporaneo 現代ジュエリー協会)の代表を務める。Museum of Decorative and Applied Arts, Padova, Italy, MAD Museum Art Design, New York, USA など、ヨーロッパを中心に数多くの国際的な展覧会へ出展している。

Gigi Mariani / ジジ マリアーニ
イタリア・モデナ出身。1983年 金細工師の研究所で見習いをし、1985年 モデナにアトリエを開く。ヨーロッパを中心に幅広く活動し、2011年 ONOFF Spazio Aperto Award 150° Padova, Italy にてファーストプライズ受賞、2013年 コミネリ財団 ファーストプライズ受賞、2014年 Joya, Barcelona, Spain ファーストプライズ受賞、2015年にはHerbert Hofmann 2015 Award Schmuck 2015, Munich, Germanyに選出される。彫刻的な形とニエロ(黒金)の深みのあるブラックが独特の世界観を醸し出す。

Gabi Veit / ガビ ヴェイト
イタリア・ボルツァーノ出身。イタリア・ボーゼンとスイス・エーシュを拠点に活動している。インスブルックとヴェネツィアでグラフィック・デザインを学び、その後、グラフィックスタジオ “Socom & Pierre”をボーゼンに設立。1995年から2008年に、ボーゼンの劇場「Carambolage」の芸術監督を務める。2008年 Alchimia, Italy にて現代ジュエリーを学ぶ。2014年 Galerie Slavik にてプライズ受賞、2018年 formforum, Schweiz など、イタリア、スイスを中心に各展示会へ出展している。母国の岩や山の荒々しい形や輪郭をモダンなジュエリーとしてユニークに表現する。

永野 和美
1972年 多摩美術大学絵画日本画科修士課程修了後、日本画家として活動、個展や公募展などで作品を発表。1996年より、ジュエリー作家・中村ミナトに師事し、ジュエリー作家としての活動をはじめる。自身で染色を施した紙糸やナイロン、金属などを織って立体化したジュエリーを制作する。2002年には、第 18 回日本ジュエリーアート展にて「優秀賞」を受賞した。現在作品は、ヴィクトリア&アルバート美術館(ロンドン)や、Alice & Louis Koch Collection of Rings(スイス)、Olnick-Spanu Collection(米国)に収蔵されている。


Group Exhibition 『ITALY+JAPAN展』
日時:2021.9.17 fri. – 10.10 sun. 12:00-19:00 ※Close Monday
場所:gallery deux poissons
住所:東京都渋谷区恵比寿2-3-6 1F
URL:http://www.deuxpoissons.com/exhibitions.html
お問い合わせ:03-5795-0451



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