左)Otto Künzli, Herz, 1985, Hiko-Mizuno College of Jewelry Collection/ Photo Naoya Ikegami, Starring Kaoru Ishii © Tokyo Metropolitan Teien Art Museum / 右)OTTO KÜNZLI Ring für Zwei Personen 1980 © VG BildKunst 2013
東京都庭園美術館にて、10月10日〜12月27日の間、コンテンポラリー・ジュエリー界の巨匠オットー・クンツリ(Otto Künzli)の展覧会「オットー・クンツリ展」が開催されています。1967年の初期作から最新作までのジュエリーのほか、写真、ドローイング、インスタレーション約 200 作品によって構成され、東京展のための新作も公開されています。
オットー・クンツリは1948年スイス・チューリッヒ生まれ。彼はジュエリーが持つ身体との関係性や、他者や社会と結びつけるコミュニケーションの触媒としての性質をメタファーで表現するアプローチを続け、ユーモア溢れる表現はコンテンポラリー・ジュエリーの世界にとどまらず、多くの人々に受け入れられています。本展はドイツ・ミュンヘンのディ・ノイエ・ザムルング-国際デザイン美術館からスタートし、スイス・ローザンヌの MUDAC 現代デザイン応用芸術美術館を経て、最終会場として開催される国際巡回展です。
また、「オットー・クンツリ展」開催に伴い、東京都庭園美術館正面横のミュージアムショップ「BLANC」では、Chikako Yajima、DD:WW、itoatsuko、Kenichi Kondo、SŌKの作品を販売しています。
Chikako Yajima:「ぐるぐるピアス」
リボン部分が回るのでツイストして使用できるピアス。付け方は丸線を耳に通して頂いてお好きな所で留めて下さい。
DD:WW
STUDIO BYCOLORによる「木は生きている素材」というメッセージを表現した、木材の新しいテクスチャを用いたアクセサリーDD:WW。国産の広葉樹を薬剤に一定期間漬け込み、構成組織を露わにすることで木が呼吸している様子を表わしています。一つひとつ異なる表情が魅力的なプロダクトです。
itoatsuko:「Daen」
表面に残る炎のあとや、溶けた金属の豊かな色、槌でたたいた凹凸が表面に取り込む光、シルバーのさまざまな質感,表情を楕円というかたちに閉じ込めました。
Kenichi Kondo:「wakka earring S」
繊細なシルバーの線の上に鮮やかな七宝釉薬を焼き付けて作られたピアスです。耳元を軽やかに彩ります。
他にも透明感のある七宝を用いたペンダントや金箔を焼き付けたシリーズなども展開しています。
SŌK:「陶の装身具」
「曇りの日に似合う装身具」をテーマに陶のピアスなどを発表しています。様々な土や灰を調合した釉薬により、色と質感を与えることで、一つ一つが異なる仕上がりになっています。
「オットー・クンツリ展」と合わせて、ご覧ください。
■オットークンツリ展
会期:2015年10月10日(土)–12月27日(日)
会場:東京都庭園美術館(本館・新館)
休館日:第2・第4水曜日(10/14, 28・11/11, 25・12/9, 24)
*12月23 日(水・祝)は開館、翌24 日(木)休館
開館時間:10:00–18:00(入館は閉館の30分前まで)
■東京都庭園美術館 正面横ミュージアムショップ「BLANC」
営業時間: 10:00~18:30
定休日: 毎月第2、第4水曜日 ※美術館休館日に準ずる