「カルティエ、時の結晶」”時”を回遊する空間で約300点の作品を展示 − 六本木

2019.10.29
《ネックレス》 カルティエ、2018 年 ゴールド、ダイヤモンド、エメラルド、スピネル、ガーネット、ターコイズ、オニキス 個人蔵 Vincent Wulveryck © Cartier
《ネックレス》
カルティエ、2018 年 ゴールド、ダイヤモンド、エメラルド、スピネル、ガーネット、ターコイズ、オニキス 個人蔵 Vincent Wulveryck © Cartier

2019年12月16日(月)まで、東京・六本木の国立新美術館にて、「カルティエ、時の結晶」が開催されている。

これまでにもメゾンでは30回以上もの展覧会を開催し、歴史や技術にフォーカスした内容は多かったというが、今回は初の試みとして、特に1970年代以降の現代作品のデザインに焦点を当てている。長い時間をかけて見出された宝石が《Cartier(カルティエ)》の卓越した技術やデザインによって宝飾品として生まれる様を「時空を超えた対話」と捉え、「時間」をテーマに序章「時の間」に続く3つの章で構成。

展示されている約300点の作品のうち、およそ半数が通常は公開されることのない個人所蔵というのも特徴で、《Cartier(カルティエ)》コレクションを含むアーカイヴとともに世界中から集められた作品が展示されている。

会場構成は、杉本博司と榊⽥倫之が立ち上げた建築設計事務所「新素材研究所」が手がけた。「旧素材こそ最も新しい」という理念のもと活動する彼らが、広さ2,000平方メートル、高さ8mの空間を「時間」というテーマで組み立て、それぞれの部屋のコンセプトにふさわしい展示方法や見せ方を提案している。

至高のジュエリーが集結している展覧会で、眼福のひとときを過ごしてみては。

《「2 本のフェーン(シダ)の葉」ブローチ》
カルティエ パリ、1903 年
プラチナ、ダイヤモンド
カルティエ コレクション Nils Herrmann, Cartier Collection © Cartier
《「ヒンドゥ」ネックレス》カルティエ パリ、特注品、1936年(1963年に改造) プラチナ、ホワイトゴールド、 計146.9カラットのブリオレットカット サファイア 13個、計93.25カラットの葉型に彫刻を施したサファイア 2個、エメラルド、 サファイア、ルビー、ダイヤモンド カルティエ コレクション Nils Herrmann, Cartier Collection © Cartier
《ブレスレット》カルティエ、2017年 ホワイトゴールド、アメシスト、ブルーカルセドニー、オニキス、ダイヤモンド 個人蔵 Vincent Wulveryck © Cartier
《ブレスレット》カルティエ ニューヨーク、1925年 プラチナ、ルビー、エメラルド、オニキス、ダイヤモンド カルティエ コレクション Marian Gérard, Cartier Collection © Cartier

カルティエ、時の結晶

日時:2019.10.2 wed. – 12.16 mon. 10:00−18:00(毎週金・土曜日は20:00まで。入場は閉館の30分前まで)
休館日:毎週火曜日
観覧料:一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 800円、中学生以下無料
場所:国立新美術館 企画展示室2E
住所:東京都港区六本木7-22-2
展覧会HP:https://Cartier2019.exhn.jp



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