孤高の輝きを放つ4月の誕生石「ダイヤモンド」

2022.4.7

自然界に存在するものの中で最も硬いことで有名なダイヤモンドですが、実はその硬さゆえに長い間、傷つけることも磨くこともできなかったと言われています。

ギリシャ語で「征服されざるもの」という意味の名が付けられ、孤高の存在であったこの石は、ひとたび研磨ができるようになると類まれない煌めきを放ちました。

その強烈な美しさは、今では人々の心を捉えて離さない憧れの宝石となっています。

ダイヤモンドの多くは無色透明で、その透明度が高ければ高いほど美しいとされていますが、それとは別にファンシーカラーダイヤモンドと呼ばれるものもあります。今回は天然石の扱いには定評のある7ブランドから、多彩なカットとカラーとのダイヤモンドをご紹介します。

運命の輝きに出会えたら幸いです。


Fillyjonk(フィリフヨンカ)》のオールドカット・ダイヤモンド


オールドカット・ダイヤモンドとは17世紀末からラウンドブリリアントカットが発明された1919年ごろまでにカットされたアンティークなダイヤモンドです。クラウンに厚みがありテーブル面が小さいのが特徴。1面ごとのカット面が広く、エッジも立っていないため優しい輝きを放ちます。

このダイヤモンドのために制作したデザインが、今回ご紹介する鳥の彫刻をほどこした”bird”。「古代」をイメージしたやわらかくて力強い質感と、石留めを担う鳥のくちばしと羽がクラウンの高さを際立たせてくれます。オーダー制作用に豊富に取り揃えたオールドカットダイヤモンドは0.2~0.45ctから最大0.8ctの大きさまでそれぞれに個性があるので、じっくり楽しみながら選んでいただけたらと思います。

bird ring オールドカットアンティークダイヤモンド ¥264,000 | Fillyjonk Atelier Shopにてご購入いただけます


オリジナルのバゲットカットが希少な《MISUI(ミスイ)》のダイヤモンド


2016年、ヨーロッパのコンテンポラリー・ジュエリー界で最も栄誉のある「フランソワーズ・ヴァン・デン・ボッシュ賞」を受賞し、国内外の美術館に作品が収蔵されるなど、コンテンポラリー・ジュエリー界を牽引するデザイナーMarc Monzó(マーク・モンゾ)デザイン。

高グレードのダイヤモンドのみを使用し、伝統的なバケットカットはサイズ比率を変更することで、ダイヤモンドが本来持つ輝きを最大限に引き出した豊かな表情に。1石のダイヤモンドを斜めにセッティングしたデザインから生み出されるその強い輝きは、身に着ける本人だけでなく周囲をも魅了する美しさです。

LIGHT/BEAM Ring | ダイヤモンド リング ¥759,000 | https://culet-web.shop/?pid=160045568


19un-neuf(アンヌフ)》オールドローズカットのダイヤモンド


凛としたカサブランカの花をイメージソースにオールドローズカットと呼ばれるドームカットダイアモンドをセンターに添えたリング。360度どの角度から見ても美しくなるように、側面の透かしも効かせています。

アーム部分のマットなハンドテクスチャーと石座部分のシャイン仕上げの対比も美しいエレガントなデザイン。アームにダイアモンドを留めるカスタマイズも可能です。

CASABLANCA(カサブランカ) ¥357,500(#13まで) | https://19un-neuf.stores.jp/items/604b86f16e84d5312e861d5a


AARUSHI(アルシ)》のラフダイヤモンド


ラフ(原石)ダイヤモンドは、自然や大地を感じるダイヤモンドとして近年は欧米でも婚約指輪に選ばれることも多く人気です。表面のインクルージョン、色の筋、曇りの斑点は、直ちにダイヤモンドの成長過程の道筋を思い起こさせ、自然との直接的なつながりを駆り立ててくます。

こちらのネックレスは、ラフダイヤモンドの魅力をより引き出し、どこから見ても結晶全体を見ることができようにプロングセッティング(爪留め)で仕立てています。ほんのり異なる色彩を纏う2石が寄り添う優しい個性を放つ一品です。

2石ネックレス ¥56,800 | https://www.aarushi.shop/product-page/k18yg-天然アンカットダイヤモンドペンダント


talkative(トーカティブ)》がデザインするダイヤモンド


まるで息をひと吹き吹きかけたようなぷっくりと膨らませたゴールドの中にダイヤを1⽯あしらったピースを talkativeらしい構築で組み合わせ⽣まれたピアス。

地⾦の内部を空洞にすることで、ダイヤの輝きを引き⽴てるボリュームあるゴールドの存在感を出しながら、 地⾦の重厚感を全く感じさせない驚くほど軽やかな着け⼼地が実現した相反する感覚を実感できます。春の温かい日差しをうけて、軽やかに揺れるピアスは繊細なダイヤモンドの輝きとゴールドの煌めきが相まって人の視線を集めるでしょう。

PUFF_Pierced Earring_Clip_Swing_Gradation ¥140,800 | https://store.talkative.jp/products/pfp2413-y18


Ryui(リュイ)》のブラウンダイヤモンド


一般的な無色透明なクリアカラーのダイヤモンドだけでなく、カラーダイヤモンドや、唯一無二の個性を持つインクルーデッドダイヤモンドまで好むデザイナーが自ら1石ずつ厳選した高品質のルースを使用。

こちらのリングは、森の奥にひそむ、小さきもの達の静かなる営みをモチーフにした”Whisper”シリーズ。有機的な連なりをもつゴールドリングに、淡いレッドブラウンのインクルージョンが美しいベル型の個性的な形のダイヤモンドを留めました。透け感のないブラウンダイヤモンドは、凛とした存在感あり、肌馴染みもとてもいいため、日常の装いに取り入れやすいアイテムです。
 
Whisper ring + Bell cut brown diamond ¥124,300 | https://store.ryui.jp/?pid=159691492


Aire Jewelry(アイレジュエリー)》のグリーンダイヤモンド


濃い緑色のフォレストグリーンと柔らかなペリドットカラーの2色のグリーンダイヤを配した2022年春の新作ピンキーリング。

脱皮をしどんどん成長する姿から若返りの象徴とされている蛇をモチーフとしたデザインです。ピンキーリングは自分の願いをかなえたい想いでご購入される方が多いジュエリーですが、その願いが叶うたびに成長し、一本づつ増やしていけるリングになればというデザイナーの思いが込められています。

同じデザインで、グリーンダイヤモンドの他に、ブルーダイヤの濃淡(アイスブルーとロイヤルブルー)やイエローダイヤとブランダイヤの組み合わせのデザインもあるので、ぜひチェックしてみて。

Serpiente(セルピエンテ) 片腕ダイヤ入り¥82,500 / 両腕ダイヤ入り¥101,200 | https://store.shopping.yahoo.co.jp/airejewelry/serpientegreendouble.html
*現在の地金価格の急騰及びダイヤモンドの値上がりが起きており、価格は今後変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。


ダイヤモンドと一言で言っても、カットやデザイン、選ぶ色により生み出される表情は多様。4月の誕生石ではありますが、誰もが一つはいつか持ってみたい宝石の一つとしてお探しの方は多いのではないでしょうか?

大切な方へのギフトに、デザイナーがこだわって厳選した、少し捻りの効いたダイヤモンドのジュエリーを選んでみるのも、おすすめです。



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JEWELRY JOURNALのエディターが、テーマを決めて綴る特集記事やシーズンを感じるジュエリーの話題などの最新情報をお届けするジャーナルです。

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