2024年5月6日、ニューヨーク・メトロポリタン美術館にて、ファッション界最大の祭典「メットガラ」が開催されました。
今年のドレスコードは、展覧会のテーマ「Sleeping Beauties:ReawakeningFashion」にちなんで「時の庭園」。参加した俳優やミュージシャンのファッションはもちろん、着用していたジュエリーにも世界の注目が集まっています。
“ショーメ”が魅せる有機的な自然美
ハリウッド女優のアマンダ・サイフリッドは、ショーメのジュエリーを着用して登場。
ブリリアントカットのダイヤモンドをセットした、ホワイトゴールド製の「メロディ ナクレ」のティアラは頭部のラインにピッタリとフィットし、有機的なフォルムから優雅な自然美を印象付けていました。
また、ピアスとリングは「ジョゼフィーヌ コレクション」からセレクト。「ジョゼフィーヌ コレクション」は伝説のカップル、ナポレオンとジョゼフィーヌを祝福するコレクションで、ナポレオンがジョゼフィーヌに贈った、ダイヤモンドとサファイアのエンゲージメントリングから着想を得てデザインされています。
「時の庭園」に迷い込んだ”ブルガリ”のセルペンティ
ブルガリのハイジュエリーで登場したのは、同ブランドのアンバサダーであり、女優のケイリー・スピ―ニー。
ネックレス、イヤリングはもちろん、プラチナにふんだんにダイヤモンドをあしらったボリュームのあるブレスレットが印象的なスタイリングです。また、指元にはエメラルドの目とフルパヴェダイヤモンドをあしらった18Kホワイトゴールドのセルペンティのリングを合わせており、視線が集中。
「時の庭園」に迷い込んだ神話の蛇は、抗えないほどの魅力にあふれ、時を超えても褪せることのないカリスマ性を持った魅惑を放っていました。
前代未聞の衣装チェンジにも合わせた”ブルガリ”
前代未聞の衣装チェンジを果たしたゼンデイヤも、今回のメットガラで話題を攫いました。
ドラマティックなジョン・ガリアーノによるメゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)のドレス(画像上)と、1996年のジバンシィ(GIVENCHY)のブラックのドレス。どちらも、自身がアンバサダーを務めるブルガリのハイジュエリーで飾りました。
ジバンシィのブラックドレスルックの際、薔薇の花束のようなヘッドドレスに合わせたのは、目を引く輝きのペアシェイプダイヤモンドのピアス。大粒のダイヤモンドがスタイリングに華を添えています。
ボリューミーなドレスに合わせた”ポメラート”
ポメラートのジュエリーをまとい登場したのは、女優ストーム・リード。
コーチ(COACH)によるボリューミーなバイカラードレスに負けないインパクトを放つ「カテネ」シリーズでスタイリングをしていました。「カテネ」はチェーンの形そのものをデザインモチーフとしたモダンなコレクション。
特に、7.84カラットのきらびやかなホワイトダイアモンドをちりばめ、三つ編みのディテールが特徴的なカテネリングの存在感は抜群です。
2024年1月に発表された”ディオール”デリカ
全身をディオールでまとめた衣装で登場したのは、スペインのシンガーソングライターロザリアです。
制作に1800時間が費やされたというマリア・グラツィア・キウリによるオートクチュールにスタイリングされたのは、2024年1月に発表された、ヴィクトワール・ドゥ・カステラ―ヌによるファインジュエリー「ディオール デリカ」。
ホワイトゴールド、ダイヤモンド、イエローダイヤモンドをあしらい、繊細な刺繍をジュエリーでデザインした、夢のようなオデッセイです。