2022年6月24日(金)~7月10日(日)の間、恵比寿のgallery deux poissonsにて《Yuki Sumiya(墨屋夕貴)》の個展『 日常景色 / Everyday scenery 』が開催される。
《Yuki Sumiya(墨屋夕貴)》は、素材や形を通して2つの異なるものの間のバランスや関係性を探求。人は自然の一部であると考え、「自然界の二元性:自然界において対になるものは同時に存在し、常にバランスを保ち補い合う」という関係性からインスピレーションを受けている。
新作の『Something III 』シリーズでは、日常にありふれ、役目を終えると捨てられてしまう商品パッケージと、金属のオブジェクトを組み合わせて、新しい造形作品を制作。この作品は、間(あわい)の空間としての表現でもあり、二つのものは繋がっていて明確に分離できない曖昧さを象徴している。
漆の伝統的な技法の一つである脱活乾漆技法を用いながらも、プラスチック、合成繊維と天然の漆を混ぜることにより、人工物と自然物を見事に融合。麻布の代わりにストッキングを用いることにより、より滑らかな曲線と雰囲気の表現を可能にしている。
『Still life』シリーズは、人と道具についての作品。人々の生活に関わってきた道具のある風景を紡ぎ出し、装身具やオブジェに仕立てた作品。20世紀イタリア美術を代表する画家、ジョルジョ・モランディの絵画を彷彿とさせる瓶や壺をモチーフにした作品群は、イタリアでジュエリーを学んだYuki Sumiyaにとって、生活の風景として造形するのは自然なことだった。本展で紹介されるのは、一枚の絵画の様なブローチのシリーズ作品となる。
また、『Structure』シリーズは、旅の記憶から生まれた構造物をモチーフにした作品。「いつか見た風景。ふと思い出す形。忘れられない場所。」をテーマに、日常と非日常が交錯する旅の記憶を辿りながら、様々な場所で心惹かれた構造物の印象的なラインを選び取り、ジュエリーへと変換させている。
総勢60点以上の新作が披露される本展示会。どこか懐かしいような、そして新しいような、その世界観に没入してみては。
作家在廊日
6月24日(金) / 6月25日(土) / 6月26日(日) / 7月2日(土) / 7月3日(日)/ 7月9日(土) / 7月10日(日) 各日12:00~19:00
※在廊日時は変更となる可能性がございますので、最新の情報はSNS、もしくはギャラリーへ直接お問い合わせください。
Yuki Sumiya / 墨屋 夕貴
女子美術短期大学で金工を専攻し、卒業後は金属造形スタジオでブラックスミスとして働く。その後、ジュエリー作家の星文子氏に師事し、氏のジュエリースタジオでゴールドスミスとして働く。2005年渡伊、アルキミアコンテンポラリージュエリースクールにてManfred Bischiff氏に師事。アルキミアを卒業後は日本へ帰国し、自宅に小さなスタジオを設け作家活動を始める。現在はCominelli Foundation Collectionsでコレクションされる他、国内外のギャラリーでの個展やグループ展に参加。Schmuck ‘FRAME’(ミュンヘン)、Collect(ロンドン)等の国際アートフェアで作品を発表するなど、活動の場を広げている。
Yuki Sumiya『 日常景色 / Everyday scenery 』
日時:2022.6.24 fri. – 7.10 sun. 12:00-19:00 ※Close Monday
場所:gallery deux poissons
住所:東京都渋谷区恵比寿2-3-6 1F
URL:https://deuxpoissons.com/exhibition/yuki-sumiya-everyday-scenery/
お問い合わせ:03-5795-0451
※一部の作品は、gallery deux poissons ONLINE SHOPからもご購入いただけます。
販売開始は6月24日(金)正午からになります。
ONLINE SHOP はこちら→ https://gallerydeuxpoissons.katalok.ooo/ja