2021年8月20日(金)~9月5日(日)の間、恵比寿のgallery deux poissonsにてミュンヘン在住のジュエリー作家《MARI ISHIKAWA(いしかわ まり)》 の個展 『(UN)LOCKED』が開催される。
《MARI ISHIKAWA(いしかわ まり)》 は、何気ない日常に潜む一瞬の美しさを捉え、ジュエリーとして可視化することにより、私たちが見逃しているたくさんのその瞬間を認識するきっかけを与えてくれる。
「見ようとしなければ何も⾒えません。⾒ようと意識したところから発⾒が始まります。」との作家の言葉は、物事を注意深く見ることを忘れがちな現代において、気づくという行為は、生きていることへの深い関心や喜びに繋がると作品を通して実感することが出来る。
個展にも名付けた(UN)LOCKEDは、ドイツで実際に使われていた鍵をベースに作られていて、《MARI ISHIKAWA(いしかわ まり)》 は、「私たちの今の状況をもとにした作品です。閉塞した状況を打破できるよう、願いを込めて。開けない夜はありません」と語る。幾度も扉を開けてきた鍵の、小さくも堅固な存在は、深紅と漆黒を緻密に纏い、そのシンボリックな佇まいが印象的だ。
本展では、新作(UN)LOCKEDのネックピースを中⼼に、《MARI ISHIKAWA(いしかわ まり)》 のメインワークである⾃然物をモチーフにした幻想的な世界観を体現した作品も併せて展⽰する。
作家の強い想いから生まれたジュエリーを通して、日常で見落としている美しい瞬間に目を向けてみてはいかがだろうか。
MARI ISHIKAWA / いしかわ まり
ドイツミュンヘン在住のジュエリー作家。植物を使った貴金属鋳造を基に、洗練された技術の組み合わせによって、独特の世界を表現している。自然物の一瞬をモチーフにしたジュエリーには、日常の中で見逃してしまっているたくさんの瞬間に潜んでいる美に気づいて欲しいという想いが込められている。2001年ドイツ・ミュンヘン芸術大学卒業後、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの20か国以上で個展を開催。2016年ドイツ・バイエルン芸術アカデミー芸術賞、2013年ポーランド・レグニカシルバーアワード INHOGENTA賞などの芸術賞を受賞。作品は、NYのMAD美術館、ロンドンのV&A美術館をはじめ、様々な美術館、アート財団に収蔵されている。
MARI ISHIKAWA Exhibition 『(UN)LOCKED』
日時:2021.8.20 fri. – 9.5 sun. 12:00-19:00 ※Close Monday
場所:gallery deux poissons
住所:東京都渋谷区恵比寿2-3-6 1F
URL:http://www.deuxpoissons.com/exhibitions.html
お問い合わせ:03-5795-0451