スタイリングに遊び心を 心奪われるアニマルモチーフ

FOX PIERCED EARRING | 世界中で愛されている「Le Petit Prince」(星の王子さま)の作中に登場するキツネをモチーフに製作されています。王子さまがキツネと過ごした中で、自分の育てたバラは他とは違う特別な存在であると気づいた様に、手に取る方に特別なジュエリーと感じて頂けるよう願って製作されました。¥14,300(税込)


遥か古代から、装飾品や美術品にモチーフとして登場する様々な動物たち。それぞれの動物には神聖なパワーがあると信じられ、お守りがわりに身に着ける人も少なくなかったことから、世界中のジュエラーやデザイナーがこぞってモチーフとして展開してきました。

アニマルモチーフと一括りに言っても、そんなお守り的な役割だけではなく、着用する人にとって様々な意味合いを持ちます。ファッションに抜け感を出すアクセントとして、会話のきっかけを生み出すアイキャッチとして、そしてその動物の装いに癒しを求める人も。

今回は、デザイナーが描くアニマルモチーフジュエリーをご紹介します。デザイナーが切り取る動物たちの表情やフォルムは、時にユーモラスで、時にあどけなく、時に佳麗に表現されています。その細部に注目していくと、目が離せなくなる一品に出会えるかもしれません。


 

躍動感をも感じさせる《simmon(シモン)》の動物たち

《simmon(シモン)》のアニマルモチーフジュエリーは、まるで今にも動き出しそうな躍動感を感じます。それは《simmon(シモン)》が、デザインをする際に、表面的な特徴をなぞるのではなく、それぞれの特徴とともに骨格や筋肉の付き方を調べることから始めているから。

動物本来の芯の部分をしっかりと捉え、ジュエリーに適したデザインになるようデフォルメすることで、親しみのあるフォルムになるよう心がけているそう。着用すると、その動きは一層、周りの人の視線を集めること間違いなしです。

BUNNY THROUGH PIERCED EARRING | 草原を駆け回り、茂みも飛び越え元気に遊び回るうさぎの姿をモチーフに製作されました。ピアスは着用すると、耳たぶを通り抜けている様に見えます。¥15,400(税込)
FOX RING / FOX PIERCED EARRING | 世界中で愛されている「Le Petit Prince」(星の王子さま)の作中に登場するキツネをモチーフに作られています。王子さまがキツネと過ごした中で、自分の育てたバラは他とは違う特別な存在であると気づいた様に、手に取る方に特別なジュエリーと感じて頂けるよう願って製作されました。リング¥17,600(税込) ピアス¥14,300(税込)
CAT DIAMOND RING / CAT THROUGH PIERCED EARRING | のどかな昼下がり、うたた寝をするネコ。ぼんやりと甘く暖かいイメージをそのままジュエリーに。手に取ってくれた方が笑顔になれるようにと願いを込めて作られました。ピアスは着用すると、耳たぶを通り抜けている様に見えます。 リング¥24,200(税込)ピアス¥13,200(税込)

simmonのアニマルジュエリーはsimmon WEB SHOP – Animalsにてご購入いただけます。
また、simmonは6月10日(水)から16日(火)の期間、伊勢丹新宿店本館 プロモーション1にてイベントを開催。こちらも合わせてご確認ください。


 

ビーズで表現される《Môko Kobayashi(モーココバヤシ)》のマニアックな動物たち

Môko Kobayashi(モーココバヤシ)》が描くのは、絶滅危惧種や希少動物などちょっとマニアックな動物たち。『どうぶつの国』編集長の田井基文氏とのコラボレーションで発表されたアニマルシリーズは、世界の僻地や動物園で撮影された動物を、デザイナーの小林モー子氏が、イラストとして描き起こし、オートクチュール刺繍で具現化したもの。

フランスで買い付けたヴィンテージビーズを、動物に合わせてセレクトし、一粒々々丁寧に刺繍したブローチは、想いを込めたギフトにも最適です。

オコジョ | 真っ白い姿につぶらな瞳のオコジョブローチは、冬にコートの上につけると一際存在感が増します。
吹き出しPINなどを合わせるとより可愛いいです。¥24,200(税込) ※一つ星PIN(白)は別売です
ドードー | 絶滅鳥類のドードーのブローチは、独特な青のヴィンテージビーズで背中を表現しています。フォルムも個性的なドードーはお出かけのお供にもぴったりです。¥29,700(税込) ※wao PINは別売です
ラクダ | 背中のコブに様々な色味のスワロフスキーを乗せている「ラクダ」ブローチ。豪華さとラクダのアンニュイ感が絶妙で男性にもおすすめです。 ¥30,800(税込)

Môko Kobayashiのアニマルジュエリーはmaison des perles WEB SHOPにてご購入いただけます。(在庫のお問い合わせは info@maisondesperles.com まで)


 

生き物の美しさと、七宝の美しさの融合《kenichi kondo(ケンイチコンドウ)》

七宝焼の手法を用いてジュエリーを作る《kenichi kondo(ケンイチコンドウ)》が描く動物たちは、繊細で、独特な色彩を放つ美術品のような一品。有線七宝という、リボン上の薄い金属線で模様をつくり、その中に七宝釉薬を流し込むという非常に細やかな技法を用いて制作しつつも、色のイメージを膨らませ、色彩が溢れ出すような雰囲気に仕立てられています。

リングを一周しながら表現された動物と景色は、じっとみているとその世界に引き込まれそう。伝統的な七宝焼の世界を、指元に添える贅沢を味わいたいですね。

Hummingbird ring | 家の庭にハチドリが来たら嬉しいなと思って制作した指輪。ハチドリが蜜を吸う花はなんとなく花壇に咲く花をイメージしています。¥198,000(税込)
Little dinosaur necklace | こちらは有線七宝ではなく、シンプルに金属の素地の上に七宝釉薬を焼いたカジュアルなジュエリー。巨大な恐竜をできる限り小さく表現しました。透明感のある七宝カラーが胸元を彩ります。さらに小さなピアスやピンブローチも展開しています。¥17,600(税込)

KenichiのアニマルジュエリーはKenichi Kondo ONLINE SHOPにてご購入いただけます。


 

どことないコミカルさが大人心をくすぐる《ANIMALE(アニマーレ)》の動物

ジュエリーブランド《KISSO(キッソオ)》の兄弟ブランドでもある《ANIMALE(アニマーレ)》が独特な立体感で表現するのは、コミカルで上品な動物たち。国内シェア90%以上を誇るメガネの産地福井県鯖江市のメガネの微細な加工技術と、高級メガネにも使われるセルロースアセテートを使い、絶滅危惧種に指定された動物のピンズを紹介しています。

斜めから見てみると動物たちの表情が段丘状に表現されているのがよくわかり、顔や目や鼻のでこぼこがどうにも愛らしく感じられます。それぞれのパーツで色や模様を変えて構成しているのも見どころのひとつ。ユニセックスなので、男性向けのギフトなどにも選ばれることが多いようです。

左上よりライオン、オオカミ、パンダ 各¥4,400(税込)
オオカミ | ブルーをまといクールな印象ですが、耳や鼻が特徴的でなので、「よく見るとこれって……オオカミ?」と会話がうまれそうな一品。メンズウェア、特にビジネスファッションにおいてはダークトーンが基調であり、あまり派手な装いは歓迎されないことを意識した配色です。
ライオン | たてがみや表情の色使いに威厳を感じる「ライオン」、百獣の王とはいえこのかわいらしさ。メガネフレームに高級感を出すために使われる「砂打ち(サンドブラスト)」の技法であえてマットな質感に仕上げることで、かわいくなりすぎず、シックに身に付けられる所以となっています。

ANIMALEジュエリーはNew Jewelry ONLINE STOREにてご購入いただけます。


 

あどけなさと上品さが共存する《PROOF OF GUILD(プルーフオブギルド)》

最後にご紹介するのは、《PROOF OF GUILD(プルーフオブギルド)》のユーモラスな動物たちのキーリング。有機的な曲線使いを得意とする《PROOF OF GUILD(プルーフオブギルド)》ならではの上質で上品な仕上がりながら、どこを見ているんだろう?と思わせるほっこりとした表情や、さりげない仕草をリアルに切り取った愛くるしいフォルムは、他では見られない独特な雰囲気。

動物が本来もつそのキャラクター性や、そこからイメージできるメッセージを重ねて選んでみてもいいかもしれません。

Tyranno(ティラノ) Key Ring | 高い人気を誇る恐竜のティラノサウルスがなんともキュートなフォルムに。今にも動き出しそうな姿が見事に表現されています。¥8,800(税込)
Tricera(トリケラ) Key Ring | ティラノサウルスと人気を二分する恐竜のトリケラトプス。真鍮で仕立てられているので、使い込むほどに自分だけの風合いに育っていきます。¥8,800(税込)
ネコ、柴犬、ヘラジカなど、他にも沢山の種類の動物ラインアップが

PROOF OF GUILDのキーリングはCULET ONLINE STOREにてご購入いただけます。

 


 
デザイナーが惹かれる種類や切り取る表情によって、全く異なる装になるアニマルモチーフのアイテム。

愛するペットのネコに似ているジュエリーを選んだり、新しい門出を迎える方に、幸せのシンボルとも呼ばれているハチドリのモチーフを選んだり、恐竜好きなお子様へ初めてのキーリングをプレゼントしたりと、選ぶ理由を考えるのも楽しそうですね。



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JEWELRY JOURNALのエディターが、テーマを決めて綴る特集記事やシーズンを感じるジュエリーの話題などの最新情報をお届けするジャーナルです。

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