2025年4月9日(水)〜18日(金)の期間、《POMELLATO(ポメラート)》がミラノデザインウィークに合わせて、伝説的フォトグラファー《ジャン・パオロ・バルビエリ》へのオマージュを込めた特別展示を開催、ミラノの直営ブティックにて、写真とジュエリーが織りなす美の軌跡をたどる、貴重なアーカイブと最新作が披露されました。
写真家バルビエリとポメラートが紡いだ“美”の物語
《ジャン・パオロ・バルビエリ》は、1970〜80年代のポメラートのビジュアルアイデンティティを築いた伝説的な写真家。イタリアの黄金期ともいえるこの時代、彼のモノクロ作品はメゾンの革新性と女性の力強さをシームレスに融合させ、ジュエリーに新たな命を吹き込みました。
「初めて世界を目にした子供のように、その美しさに驚嘆した」とかつて語った彼の言葉のとおり、バルビエリのレンズは細部の美しさに宿るアートを捉え、ジュエリーの枠を超えた表現へと昇華させました。
今回の展示では、バルビエリが手掛けた5点の作品をピックアップ。中でも4枚のモノクロキャンペーンビジュアルは、ポメラートの職人技の真髄を余すことなく表現。一方、鮮やかなカラーのファッションショットは、当時としては革新的だったジュエリーデザインの精神を見事に体現しています。
ブランドの核となる“女性の真実性と自由”という価値観
ポメラートのCEOであるサビーナ・ベッリが「これらの作品は、私たちの歴史の中でも特に重要な瞬間を映し出しています」と語るように、ジュエリーを通して、女性の本質的な美しさと自由を表現するというビジョンは、バルビエリとのコラボレーションによって一層際立ち、今なおブランドのアイデンティティとして息づいています。
アート性の高いジュエリーで知られるポメラートは、時代ごとに世界を代表する写真家たちとタッグを組み、ジュエリーに現代的な意義と物語性を与え続け、バルビエリの作品は、まさにその礎。ジュエリーが「上流階級のための宝飾品」から、「個性と芸術の象徴」へと生まれ変わる転機となりました。
ミラノの街と共鳴するポメラートの創造性
1967年にミラノで創業した《ポメラート》は、この都市の文化的ルネサンスの中で誕生。ファッションやデザイン、アートの中心地として常に時代を牽引してきたミラノで、ジュエリーを「芸術としての表現」にまで昇華させた先駆者です。
ミラノデザインウィーク2025の開催にあわせ、今回の展示ではメゾンのアイコニックな《ヌード》コレクションの最新作も披露。ジャン・パオロ・バルビエリの芸術的ビジョンにインスパイアされたデザインが並び、ブランドの現在と未来を感じられる空間となっています。
POMELLATO × GIAN PAOLO BARBIERI EXHIBITION
開催期間:2025.4.9 wed. – 4.18 fri. 10:00–19:00
場所:POMELLATO Boutique
住所:via San Pietro all’Orto, 17. Milan)